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連載 いま知っておきたい最新の臨床検査――身近な疾患を先端技術で診断・Vol.2
血液検査によるがん診断の展望
Progress in blood-based tumor biomarkers
堀江 沙良
1
,
落谷 孝広
2
,
松﨑 潤太郎
1,2
Sara HORIE
1
,
Takahiro OCHIYA
2
,
Juntaro MATSUZAKI
1,2
1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
2東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門
キーワード:
ctDNA
,
miRNA
,
血中循環腫瘍細胞
,
エクソソーム
,
tumor-educated platelets
Keyword:
ctDNA
,
miRNA
,
血中循環腫瘍細胞
,
エクソソーム
,
tumor-educated platelets
pp.193-198
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27702193
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◎リキッドバイオプシーとは,血液などの体液の採取によって病理診断に匹敵する精度で疾患診断しうるものと期待される新技術である.その解析標的には細胞外DNA,microRNA,血中循環腫瘍細胞,エクソソーム,tumor-educated platelets(TEPs)などがあげられる.がんの早期診断,治療方針の最適化や治療後のモニタリングへの有用性が期待される.いずれの標的も検出方法や評価方法が十分には成熟しておらず,臨床応用に向けて技術開発が進められている.臨床において長く使用されている腫瘍マーカーに加え,現在開発されているがんバイオマーカーの特徴や応用について紹介する.
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