増大特集 病態バイオマーカーの“いま”
Ⅴ.がん
血中マイクロRNAによるリキッドバイオプシー
松﨑 潤太郎
1
,
落谷 孝広
1
Matsuzaki Juntaro
1
,
Ochiya Takahiro
1
1国立がん研究センター研究所分子細胞治療研究分野
キーワード:
リキッドバイオプシー
,
マイクロRNA
,
miRNA
,
がん早期診断
Keyword:
リキッドバイオプシー
,
マイクロRNA
,
miRNA
,
がん早期診断
pp.450-451
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200512
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近年の免疫療法や分子標的治療薬などの化学療法を含めた集学的治療の発展により延命効果は著しいが,進行再発がんの治癒は依然として一部の症例に限られる。一方,早期に診断ができれば少ない負担でがんを根治できる時代を迎えている。そのため,がん死亡の減少に確実に寄与し得る新たな早期診断技術の開発が注目されている。将来のがん早期診断のためのバイオマーカーの有力な候補として期待されているのが血中マイクロRNAである。研究レベルでの血中マイクロRNAの診断精度は各国で良好な成績を挙げており,一刻も早い前向きな検証と臨床現場での実用化が望まれる。
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