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特集 特定行為看護師,医師事務作業補助者の現状――養成と配置
看護師特定行為研修修了者のキャリアパス
-――キャリアデザインの探求
The career path for specified medical acts nurses
――The quest for career design
村上 礼子
1
Reiko MURAKAMI
1
1自治医科大学看護学部成人看護学/看護師特定行為研修センター
キーワード:
特定行為に係る看護師の研修制度
,
看護師特定行為研修修了者
,
キャリアデザイン
,
キャリアパス
Keyword:
特定行為に係る看護師の研修制度
,
看護師特定行為研修修了者
,
キャリアデザイン
,
キャリアパス
pp.1174-1177
発行日 2021年3月27日
Published Date 2021/3/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276131174
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特定行為に係る看護師の研修制度の修了者(以下,研修修了者)は,2020年7月において2,646名(研修修了者延べ人数17,982名)である.また,2020年8月に指定を受けた研修機関は222施設になった.指定研修機関はさまざまな養成目的があり,研修修了者の活動成果も患者への効果が期待される点では同様であるが,診療看護師は医師のタスクシフトによる効果を示しやすく,認定看護師やジェネラルな研修修了者はタスクシェアを進めていくことの効果を実感しやすいなど違いがあり,個々のキャリアデザインを十分検討する必要がある.一方で,制度開始5年での見直しの提案や医師・看護師などの働き方改革の影響があり,急性期病院,救急分野などでの研修修了者の増加,ならびに成果が期待されている.しかし,本研修制度の趣旨にある地域医療の貢献においては研修修了者への影響,期待が見えにくい.医療現場の今後を見据えると,患者(利用者)・家族のために病院と地域,地域の多職種と連携する活動を視野に入れて,医師の代行で特定行為を実施するタスクシフトと,地域の医療体制のサポートができるタスクシェアの両方ができる研修修了者が求められていくと考える.
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