Japanese
English
TOPICS 眼科学
ブルーライトと疾患
Blue light and diseases
坪田 一男
1
,
綾木 雅彦
1,2
Kazuo TSUBOTA
1
,
Masahiko AYAKI
1,2
1慶應義塾大学眼科
2おおたけ眼科つきみ野医院
pp.882-883
発行日 2021年2月27日
Published Date 2021/2/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27609882
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
ブルーライトの光毒性
ブルーライト自体は太陽光や蛍光灯にも含まれる可視光線の一部であるが,紫外線近傍の光成分であり波長が短くエネルギーが大きい(図1).医学的に重要なのは,デジタル機器では波長分布が太陽光と違って不均一でブルーライト成分が多い点である(図2).光には毒性があり,代表例は紫外線による皮膚がんである.エネルギーが大きいと曝露量が増えたときに組織破壊,DNA変異の危険があり,可視光線のなかでも警戒すべき成分といえる.皮膚への慢性毒性はないとされているが,ブルーライト成分が多いデジタル機器,照明機器が増加しているので,他の臓器に関しても注意深い観察が必要である.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.