Japanese
English
TOPICS 循環器内科学
心磁図と心臓CT合成による心室期外収縮の新たな非侵襲的起源同定法
Non-invasive mapping of premature ventricular contractions by merging magnetcardiography and computed tomography
會田 敏
1
,
吉田 健太郎
1
Satoshi AITA
1
,
Kentaro YOSHIDA
1
1筑波大学医学医療系循環器内科
pp.806-807
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27608806
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心室期外収縮の部位診断
心室期外収縮に対するカテーテルアブレーションは現在確立された方法ではあるが,治療成功率や手技の難易度は不整脈部位によって左右されることも多く,不整脈起源がHis束領域,左室側,および心外膜側に位置する例では治療に難渋することが少なくない.そのため,事前の部位診断はきわめて重要である.術前に心室期外収縮の起源を推定する方法として,12誘導心電図を用いたアルゴリズムが活用されているが1),体表心電図においては心臓を取り囲む組織の影響により電気信号が減衰することや,心臓の変位(回転,横位)の影響で推定精度が低下する例も存在する2).一方,心磁図は心臓内で生じる磁場を測定する検査法であり,磁場は生体組織の影響を受けることがほとんどないため,より正確な位置情報を得ることが可能であり,不整脈の発生位置の推定に適している.過去には流出路起源の心室期外収縮において左右心室の起源を判別する方法として心磁図の有用性が報告されているが3),筆者らは新たに心磁図と心臓三次元CTを合成することで心室期外収縮の起源を非侵襲的に,より高い精度で描出する方法を開発した.
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