特集 TPOで読み解く心電図
波形から考える
心室期外収縮はどこまで精査すべきか?
安喰 恒輔
1
1JR東京総合病院循環器内科
pp.503-505
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226094
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Point
◎心室期外収縮の診療で重要なのは,基礎心疾患の有無と自覚症状の強さである.基礎心疾患を伴わない,無症状の心室期外収縮は予後良好であり,治療を必要としない.
◎基礎心疾患の有無は,病歴,理学的所見,12誘導心電図,胸部単純X線写真,BNP値で判断する.これらに異常がみられれば,心エコー検査を施行する.
◎典型的な狭心症状がある場合,冠危険因子が濃厚な場合は,運動負荷試験あるいは冠動脈CT,心筋核医学検査を施行する.
◎24時間心電図検査は,症状と心室期外収縮の関連性が不明な場合,薬物治療を予定している場合,12誘導心電図で心室期外収縮≧3個/10秒の場合に施行する.
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