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特集 難聴の治療――再生医療から人工聴覚器まで
人工内耳の最新情報
Recent advances in cochlear implants
内藤 泰
1
Yasushi NAITO
1
1神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科
キーワード:
両側人工内耳
,
残存聴力活用型人工内耳
,
湾曲型電極
,
Bluetooth®
,
一側聾(SSD)
,
遠隔医療
Keyword:
両側人工内耳
,
残存聴力活用型人工内耳
,
湾曲型電極
,
Bluetooth®
,
一側聾(SSD)
,
遠隔医療
pp.714-719
発行日 2021年2月13日
Published Date 2021/2/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27607714
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現在,人工内耳は重度感音難聴の標準的治療として定着し,0歳の乳児から90歳を超える高齢者まで,広く音感の獲得あるいは再獲得に貢献している.人工内耳は電子情報処理機器であり,半導体集積回路など電子技術の進歩とともに性能も向上している.小児人工内耳は低年齢,両側同時手術が増えており,今後,人工内耳小児の音声言語能力はさらに向上すると期待される.また,残存聴力活用型人工内耳の出現により,低音域に聴力が残っている難聴患者への手術も可能になり,良好な成績が報告されている.人工内耳はいまだ発展途上の医療であり,より高機能,低侵襲で利便性の高い方向に進化が続いている.
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