特集 ここまで進化した補聴器と人工内耳診療
補聴器の最新情報
特殊な補聴器
武田 英彦
1
,
三澤 建
1
,
小林 万里菜
1
,
渡部 涼子
1
Hidehiko Takeda
1
,
Takeru Misawa
1
,
Marina Kobayashi
1
,
Ryoko Watabe
1
1虎の門病院耳鼻咽喉科・聴覚センター
キーワード:
補聴器
,
ポケット型補聴器
,
骨導補聴器
,
埋込型骨導補聴器
,
CROS補聴器
Keyword:
補聴器
,
ポケット型補聴器
,
骨導補聴器
,
埋込型骨導補聴器
,
CROS補聴器
pp.162-167
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000041
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
日本補聴器工業会による補聴器の国内出荷台数の推移によれば,ここ30年間において1990年,2020年の出荷総台数は301,178台,563,257台であった。その中でポケット型の割合は1990年25.4%,2020年2.8%,メガネ型の割合は1990年1.4%,2020年0.06%となっており,ポケット型とメガネ型の出荷台数は著しく減少傾向にある(図1)。よって,新製品が定期的に開発されるとは言えないタイプの補聴器で,その選択肢も限定される。このような現状を踏まえて,本稿では特殊な補聴器として,ポケット型補聴器,骨導補聴器,手術が必要な埋込型骨導補聴器,CROS(contralateral routing of signals)補聴器について述べる。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.