Japanese
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特集 法医学の新たな展開
死後画像も生体の画像も
-――法医画像診断学の役割
The role of forensic radiology and imaging
――not only for postmortem but also for antemortem
槇野 陽介
1,2
,
吉田 真衣子
2
Yohsuke MAKINO
1,2
,
Maiko YOSHIDA
2
1東京大学大学院医学系研究科法医学
2千葉大学大学院医学研究院附属法医学研究教育センター法医画像診断学
キーワード:
死後画像診断
,
臨床法医画像診断
,
死後CT
,
死後MRI
,
児童虐待
Keyword:
死後画像診断
,
臨床法医画像診断
,
死後CT
,
死後MRI
,
児童虐待
pp.205-209
発行日 2021年1月16日
Published Date 2021/1/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27603205
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法医画像診断学とは,その名のとおり,法医学に画像診断学を応用させる学問である.英語ではforensic radiologyやforensic imagingなどと表記される.死者に対してコンピュータ断層撮影法(CT)などを撮影し,その死因や身元などに関する情報を得る死後画像診断学と,生者に対して治療目的で撮影された画像を法医学的に鑑定する臨床法医画像診断学に大別される.法医学では死者を扱うことが多く,また “オートプシー・イメージング” という和製英語が流行したため,死後画像診断のほうが想起されがちだが,児童虐待への社会的認識の高まりから,臨床法医画像診断もさらに重要性を増している.本稿では,両者について簡単な歴史的背景と現在の課題についてお示しする.
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