綜説
小児における死亡時画像診断(Ai)の実際
吉村 健
1
,
金子 一成
1
1関西医科大学小児科学講座
キーワード:
死亡時画像診断
,
Ai
,
死因究明
,
児童虐待
Keyword:
死亡時画像診断
,
Ai
,
死因究明
,
児童虐待
pp.1357-1363
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000203
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死亡時画像診断(Ai)とは,CT やMRI などの画像診断装置を使用し,死後に施行される医学的死因検索を目的とした画像検査方法である.わが国では₂₀₁₀ 年に厚生労働省「死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会」が発足し,Ai は国民にも認知されるようになっている.わが国の解剖率は₃%程度まで低下しており,とくに子どもの死亡例においては心情的側面から解剖の同意は得られにくく,Ai が死因究明の補完的役割となることが期待されている.₂₀₁₄ 年から「小児死亡事例に対する死亡時画像診断モデル事業」が実施され,児童虐待や乳幼児突然死症候群の診断において重要な役割を果たすことが期待されている.
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