特集 栄養療法のコツとピットフォール-実践力アップに活かす最新情報
(Part 1)栄養アセスメントのコツとピットフォール 栄養パラメータとしての血清アルブミン値、rapid turnover protein値
福島 亮治
1
1帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科
キーワード:
Prealbumin
,
栄養評価
,
BMI
,
栄養失調
,
Human Serum Albumin
,
Rapid Turnover Protein
Keyword:
Body Mass Index
,
Nutrition Assessment
,
Serum Albumin, Human
,
Prealbumin
,
Malnutrition
pp.428-433
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023035844
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<Key Point>・血清アルブミン値は栄養指標として頻用されている現実があるが、栄養状態を評価する指標とすべきではない。栄養摂取量との相関も低い。・血清アルブミン値は炎症状態を反映し、合併症の発生や予後の予測因子として優れている。・炎症は栄養状態を悪化させるので、低アルブミン血症の患者で栄養管理が必要な症例は少なくない。しかし、栄養を投与しても炎症が改善しない限り血清アルブミン値は改善しない。・アルブミン合成と血中濃度の相関は乏しい。とくに急性期における血中濃度の変化は、血管内外の移動が主な要因である。・プレアルブミン(トランスサイレチン)は、アルブミンに比較して栄養摂取との相関はよいとされるものの、炎症の影響はアルブミンと同様である。・プレアルブミン値は、アルブミン値と同様に合併症の発生や予後予測因子となる。
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