特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(1章)病理 ホルマリン固定・パラフィン切片 固定 消化管
石井 脩平
1
,
阿部 仁
,
河内 洋
1がん研究会有明病院 臨床病理センター病理部
キーワード:
Formaldehyde
,
検体取り扱い法
,
生検
,
内視鏡法
,
組織固定
,
消化管
Keyword:
Tissue Fixation
,
Biopsy
,
Formaldehyde
,
Endoscopy
,
Specimen Handling
,
Gastrointestinal Tract
pp.1386-1390
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122074
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<point>◆ホルマリン固定は,組織形態の保持のみならず免疫組織化学染色や遺伝子検査の結果に大きな影響を与えるため,適切な管理が必要である.◆外科的切除検体では,固定不良や過固定などを避けるために,遺伝子検査用に腫瘍の一部を取り分け10%中性緩衝ホルマリンで固定しておくといった工夫も有用である.◆内視鏡生検では,固定の管理だけでなく検体の取り違えが発生しづらい方法でホルマリン固定を行うことが大切である.
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