特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(1章)病理 ホルマリン固定・パラフィン切片 固定 乳腺
川崎 卓弥
1
,
杉野 隆
,
刀稱 亀代志
1静岡県立静岡がんセンター 病理診断科
キーワード:
Formaldehyde
,
検体取り扱い法
,
組織固定
,
ヒトの乳腺
Keyword:
Tissue Fixation
,
Formaldehyde
,
Specimen Handling
,
Mammary Glands, Human
pp.1378-1380
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122071
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<point>◆中性緩衝ホルマリンの使用が推奨されているが,非緩衝ホルマリンよりも固定力が弱く,固定不良になりやすいため,注意が必要である.◆乳腺組織は脂肪を多く含む組織であり,腫瘍部が組織深部に存在することが多いため,迅速な固定を促す処理が必要である.◆がんゲノム検査などへ良質な品質の検体を供与するためには,6~72時間の固定時間の厳守と管理が重要である.
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