特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(1章)病理 ホルマリン固定・パラフィン切片 固定 総論
塩竈 和也
1
1藤田医科大学 医療科学部臨床教育連携ユニット形態・病理診断学
キーワード:
Ethanol
,
Formaldehyde
,
水晶体
,
組織固定
Keyword:
Tissue Fixation
,
Formaldehyde
,
Lens, Crystalline
,
Ethanol
pp.1372-1377
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122070
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<point>◆固定とは,細胞・組織の形態を保つための最重要操作である.この操作が不十分だと,染色性やゲノム解析にまで悪影響を及ぼすため,迅速かつ適切な処理が求められる.◆臨床現場では,材料に応じて固定液を使い分ける頻度は低いものの,これまでにさまざまな固定液が考案されている.各種固定液の特性を理解し,材料に合わせて固定液を使い分ける知識を身につける.◆ホルマリン固定パラフィンブロックは,現在ではゲノム医療に欠かせない材料として注目されている.ゲノムDNAの品質管理がゲノム解析の結果を左右するため,精度管理の観点から固定の重要性を理解する.
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