特集 今日から役立つ 形態学的検査,がんゲノム検査の検体取り扱い
(1章)病理 ホルマリン固定・パラフィン切片 薄切 腎組織
阿部 仁
1
1がん研究会有明病院 臨床病理センター
キーワード:
Formaldehyde
,
腎臓
,
脱灰法
,
組織固定
,
パラフィン包埋
,
脱水(化学)
,
ミクロトーム
Keyword:
Paraffin Embedding
,
Tissue Fixation
,
Decalcification Technique
,
Formaldehyde
,
Kidney
pp.1432-1436
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023122087
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<point>◆腎臓のパラフィン切片作製では,連続切片や2μm前後の薄い切片が要求されるため,高度な薄切技術が必要である.◆薄切時の障害となる代表的な要因に,静電気とパラフィンブロックの熱膨張がある.◆クロスドローラーベアリング式ミクロトームでは,滑走が滑らかで操作性に優れ,安定した切片を作製できる.◆「厚さ設定ダイアル」の目盛りはあくまで目安であり,切片の厚さは水に浮かべた切片の光沢を見ながら判断する.
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