特集 血液検査で偽高値・偽低値に遭遇!その時あなたはどうしますか?
事例をもとに解釈・対応を学ぼう クリオグロブリンによる血小板数・白血球数偽高値
木村 明佐子
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1国際医療福祉大学 成田保健医療学部医学検査学科
キーワード:
Cryoglobulins
,
血小板計数
,
白血球計数
,
検査予測値
Keyword:
Cryoglobulins
,
Predictive Value of Tests
,
Platelet Count
,
Leukocyte Count
pp.1268-1271
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022034459
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クリオグロブリンは、形質細胞性腫瘍やウイルス感染症の患者血漿中に、低温環境で出現する異常免疫グロブリンです。検体中に沈殿物やゲル状物質として生じるため、その大きさによっては白血球数・血小板数偽高値の要因となります。血球計数装置の機種によっては血算の結果だけでは判断しづらく、血液塗抹標本上ではじめて気づくこともありますが、クリオグロブリン出現が確認できた場合は、検体を37℃加温後に再検して結果を報告しましょう。
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