特集 血液検査で偽高値・偽低値に遭遇!その時あなたはどうしますか?
事例をもとに解釈・対応を学ぼう 白血球数著増による赤血球数偽高値
澤田 朝寛
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院 臨床検査医学科
キーワード:
自動分析
,
赤血球計数
,
白血球増加症
,
検査予測値
Keyword:
Erythrocyte Count
,
Autoanalysis
,
Predictive Value of Tests
,
Leukocytosis
pp.1261-1263
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022034457
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健常者の赤血球直径は7~8μm、白血球は好中球が12~15μm、リンパ球は6~15μmとされています。実際は病態によって直径が大きく異なり、白血球と赤血球の直径は近似することがあります。一般的に、電気抵抗法を原理とする自動血球計数装置は、両者を完全に区別することは困難であり、分別値などの閾値を用いて区別しています。そのため、白血球数著増している例において分別値が不明瞭となり、赤血球偽高値の要因となります。
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