特集 血液検査で偽高値・偽低値に遭遇!その時あなたはどうしますか?
事例をもとに解釈・対応を学ぼう 乳び検体によるヘモグロビン偽高値
木村 明佐子
1
1国際医療福祉大学 成田保健医療学部医学検査学科
キーワード:
血液学的検査
,
Hemoglobins
,
乳び
,
検査予測値
Keyword:
Chyle
,
Hematologic Tests
,
Predictive Value of Tests
,
Hemoglobins
pp.1264-1267
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2022034458
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血清が乳白色を呈する乳び検体では、比色法を原理としたヘモグロビン濃度測定値に影響(偽高値)を与えることがあります。乳びによるヘモグロビン濃度偽高値は、全血を対象とする血算測定前には気づきにくいことが多いですが、MCHC値・生化学検査結果・血清や血漿(血算測定後に静置した検体でも可)の外観などを確認することで、得られたヘモグロビン濃度の真偽を見極めることができます。乳び検体に遭遇した場合、血清または血漿ヘモグロビン濃度を用いて算出した補正値を報告しましょう。
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