Japanese
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特集 選択肢の増えたAD治療薬
臨床例
アトピー性皮膚炎のコントロールに複数の全身療法を要した2例
Two cases requiring multiple systemic therapies for atopic dermatitis control
松山 友輝
1
,
野老 翔雲
1
,
林 周次郎
1
,
井川 健
1
Yuki Matsuyama
1
,
Shown Tokoro
1
,
Shujiro Hayashi
1
,
Ken Igawa
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
アブロシチニブ
,
ネモリズマブ
,
デュピルマブ
,
全身療法
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
ウパダシチニブ
,
アブロシチニブ
,
ネモリズマブ
,
デュピルマブ
,
全身療法
pp.1082-1086
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003982
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・幼少期にアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis:AD)と診断され,ステロイド外用薬による治療効果が不十分でADのコントロールに複数の全身療法を要した2例を提示する.
・ADの全身療法は,2018年にIL-4,IL-13をターゲットとするデュピルマブ(抗IL-4受容体α抗体),2020年以降にJAK阻害薬3剤(バリシチニブ,ウパダシチニブ,アブロシチニブ),2022年にネモリズマブ(抗IL-31受容体A抗体),さらに2023年以降にIL-13をターゲットとするトラロキヌマブ(抗IL-13抗体)とレブリキズマブ(抗IL-13抗体)が承認され,難治性のADに対する治療選択肢が増えている.
・ADの病因・病態が不均質であることを考えると新規分子標的薬による全身療法は,各製剤間のスイッチも念頭に入れた治療戦略が必要となる症例もある.
(「症例のポイント」より)
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