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増刊号特集 最近のトピックス2023 Clinical Dermatology 2023
4.皮膚疾患治療のポイント
アトピー性皮膚炎の内服JAK阻害薬による治療の特徴と使い分け
Characteristics and optimal use of oral JAK inhibitors for atopic dermatitis
鎌田 昌洋
1
Masahiro KAMATA
1
1帝京大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
JAK阻害薬
,
バリシチニブ
,
ウパダシチニブ
,
アブロシチニブ
Keyword:
JAK阻害薬
,
バリシチニブ
,
ウパダシチニブ
,
アブロシチニブ
pp.101-105
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206973
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summary
近年,外用療法に難治な中等症から重症のアトピー性皮膚炎に対して内服JAK(Janus kinase)阻害薬が保険適用となった.JAK1,2選択的阻害薬であるバリシチニブ(オルミエント®),JAK1選択的阻害薬であるウパダシチニブ(リンヴォック®)とアブロシチニブ(サイバインコ®)の3種類が投与可能だが,同じJAK阻害薬とは言えその特徴は異なる.有効性,安全性などの特徴の違いを十分に理解し,最適な治療薬を選び,適正に使用することが求められる.本稿では,JAK阻害薬が適する患者像,JAK阻害薬の使い分け,モニタリング,患者説明のポイント,処方の実際,そして,長期使用や止め時も含め今後の課題についてエビデンスとともに私見を述べる.
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