Japanese
English
特集 困ってしまう顔の皮疹
臨床例
右頰部に生じた放線菌症
A case of actinomycosis on the right cheek
内田 梢太
1
,
橋本 和佳子
2
,
武田 敬子
3
,
橋本 剛
2
Shota Uchida
1
,
Wakako Hashimoto
2
,
Tsuyoshi Hashimoto
3
,
Keiko Takeda
2
1新潟市民病院皮膚科
2済生会新潟病院皮膚科
3済生会新潟病院放射線科
1Department of Dermatology, Niigata City General Hospital
2Department of Dermatology, Saiseikai Niigata Hospital
3Department of Radiology, Saiseikai Niigata Hospital
キーワード:
放線菌症
,
sulfur granule
,
画像所見
Keyword:
放線菌症
,
sulfur granule
,
画像所見
pp.436-439
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003809
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・右頰部の放線菌症を経験した.
・特発性間質性肺炎で長期間ステロイド,免疫抑制薬を内服しており,癤,外歯瘻,悪性腫瘍も鑑別にあげられた.
・MRIの所見から放線菌症が疑われ,早期診断につながった.
・黄白色顆粒(sulfur granule)を伴う膿の培養でActinomyces属細菌と嫌気性グラム陽性球菌が認められた.
・混合感染としてアンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム(ABPC/SBT)点滴で初期治療後,アモキシシリン(AMPC)内服に変更した.外科的治療は行わず,臨床的に皮膚病変が消失するまで計46週の抗菌薬投与を行った.
(「症例のポイント」より)
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