上肢の著明な浮腫を認めた下行結腸癌合併皮膚筋炎

A case of dermatomyositis associated with descending colon cancer with marked edema of the upper extremities

・下行結腸癌合併皮膚筋炎であり，ステロイド全身投与に先行して下行結腸部分切除・肝後区域部分切除術を施行したところ，周術期より顔面の紅斑・浮腫の増悪，上肢の著明な浮腫，嚥下困難症状・筋力低下が出現した．

・上肢の浮腫を伴う紅斑からの病理組織像では，真皮および皮下にムチン沈着を認めた．

・術後ステロイド全身投与と免疫グロブリン大量静注療法（intravenous immunoglobulin：IVIg）にて上肢の浮腫は速やかに改善したが，嚥下機能障害の回復には長期の時間を要した．

（「症例のポイント」より）