Japanese
English
特集 薬疹と薬剤性皮膚障害~いま問題になっているのは何?
臨床例
抗てんかん薬ラモトリギンにより生じた中毒性表皮壊死症
Toxic epidermal necrolysis caused by the antiepileptic drug lamotrigine
大迫 彩乃
1
,
宇田 絵美
1
,
角田 佳純
1
,
猿喰 浩子
1
Ayano Osako
1
,
Emi Uda
1
,
Kasumi Kakuda
1
,
Hiroko Saruban
1
1市立東大阪医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Higashiosaka City Medical Center
キーワード:
中毒性表皮壊死症
,
ラモトリギン
,
COVID-19
,
アセトアミノフェン
Keyword:
中毒性表皮壊死症
,
ラモトリギン
,
COVID-19
,
アセトアミノフェン
pp.474-477
発行日 2025年6月1日
Published Date 2025/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004170
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- 参考文献 Reference
・ラモトリギンによる中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis:TEN)の発症は多数報告されているが,自験例はバルプロ酸併用によりラモトリギンの血中濃度が上昇したため,皮膚障害のリスクが高くなったと考えた.
・また2週間前に発症したCOVID-19や,その際数回内服したアセトアミノフェンもなんらかの影響を及ぼしたと考えた.
・被疑薬の決定には薬剤リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)だけでなく,被疑薬のパッチテストも有用であった.
(「症例のポイント」より)

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