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Practical Dermatology Volume 44, Issue 5 （May 2022）

皮膚病診療 44巻5号（2022年5月発行）

Japanese English

特集（新規）抗腫瘍薬～光と影～

Topics

メラノーマの最新治療戦略 The treatment strategies for melanoma 前川武雄 ¹ Takeo Maekawa ¹ ¹自治医科大学皮膚科学講座 ¹Department of Dermatology, Jichi Medical University キーワード：メラノーマ , 抗PD-1抗体 , ニボルマブ＋イピリムマブ併用療法 , BRAF阻害薬＋MEK阻害薬併用療法 , センチネルリンパ節生検 Keyword: メラノーマ , 抗PD-1抗体 , ニボルマブ＋イピリムマブ併用療法 , BRAF阻害薬＋MEK阻害薬併用療法 , センチネルリンパ節生検 pp.366-372

発行日 2022年5月1日 Published Date 2022/5/1

DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002904

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参考文献 Reference

●センチネルリンパ節生検（sentinel lymph node biopsy：SLNB）陽性例に対するリンパ節郭清術は，海外臨床試験の結果により近年省略される傾向にある．

●完全切除された病期III～IVのメラノーマには術後補助療法の適応がある．BRAF変異陰性例には抗PD-1抗体ニボルマブ（nivolumab：Nivo）かペムブロリズマブ（pembrolizumab：Pem）による治療，BRAF変異陽性例には抗PD-1抗体2種に加え，BRAF＋MEK阻害薬であるダブラフェニブ（dabrafenib：Dab）＋トラメチニブ（trametinib：Tra）併用療法が使用できる．

●進行期メラノーマの治療は，BRAF変異陰性の場合，NivoかPemによる治療，Nivo＋イピリムマブ（ipilimumab：Ipi）併用療法，BRAF変異陽性の場合はこれに加えBRAF＋MEK阻害薬であるDab＋Tra併用療法，エンコラフェニブ（encorafenib：Enco）＋ビニメチニブ（binimetinib：Bini）併用療法が選択できる．それぞれの有効性，安全性を踏まえた治療を選択する必要がある．

（「ポイント」より）