Japanese
English
特集 診断に苦慮した症例
臨床例
臨床から開口部形質細胞症を疑ったが,病理組織検査で偽リンパ腫と診断された下口唇の湿潤性局面
A case of pseudolymphoma diagnosed by skin biopsy, suspected as plasmacytosis circumorificialis
中川 浩一
1
,
東田 理恵
1
,
水田 綾
2
Koichi Nakagawa
1
,
Rie Tohda
1
,
Aya Mizuta
2
1済生会富田林病院皮膚科
2南大阪病院皮膚科
1Department of Dermatology, Saiseikai Tondabayashi Hospital
2Department of Dermatology, Minamiosaka Hospital
キーワード:
開口部形質細胞症
,
偽リンパ腫
,
タクロリムス
Keyword:
開口部形質細胞症
,
偽リンパ腫
,
タクロリムス
pp.56-59
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002809
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
・下口唇の発赤・腫脹で長くステロイドホルモン製剤の外用が行われていたが,タクロリムスの外用で短期間の間に改善した.経過から開口部形質細胞症を疑った.しかし,病理組織検査の結果は口唇ではまれな偽リンパ腫であった.組織検査の重要性を強調したい.
・口唇部の偽リンパ腫は極めてまれであるが,口唇の発赤腫脹をみたときには鑑別診断として考えておく必要がある.
・偽リンパ腫の治療としてタクロリムスは知っておくべき選択肢である.
(「症例のポイント」より)
Copyright © 2022, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.