Japanese
English
症例報告
C型肝炎ウイルス抗体陽性の肝硬変を合併した開口部形質細胞症の1例
A case of plasmocytosis circumorificialis associated with HCV antibody-positive liver cirrhosis
浅野 千秋
1
,
小枝 淳一
2
,
松本 一仁
3
Chiaki ASANO
1
,
Junichi KOEDA
2
,
Kazuhito MATSUMOTO
3
1国立弘前病院皮膚科
2国立弘前病院第2内科
3国立弘前病院研究検査科病理
1Department of Dermatology, National Hirosaki Hospital
2Department of Internal Medicine II, National Hirosaki Hospital
3Department of Pathology, National Hirosaki Hospital
キーワード:
開口部形質細胞症
,
C型肝炎ウイルス
,
肝硬変
,
サイトカイン
,
interleukin−6
Keyword:
開口部形質細胞症
,
C型肝炎ウイルス
,
肝硬変
,
サイトカイン
,
interleukin−6
pp.798-800
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903351
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60歳,男性の下口唇に生じた開口部形質細胞症を経験した.患者は精査にてC型肝炎ウイルス抗体陽性であることが判明し,さらに当院内科で肝硬変と診断された.ステロイド含有外用剤にて軽快するも,再発を繰り返している.近年,皮膚疾患と肝炎ウイルスとの関連が注目されており,自験例においても,C型肝炎ウイルスによるサイトカインの増加が患部に形質細胞を増殖・誘導し,本症を引き起こした可能性が考えられる.
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