Japanese
English
特集 好酸球が関与する皮膚病
臨床例
出生時より認めた膿疱型新生児中毒性紅斑
A case of pustular erythema toxicum neonatorum present at birth
中村 優佑
1
,
轟木 麻子
1
,
竹尾 直子
1
,
安藤 将太
2
,
赤石 睦美
2
,
飯田 浩一
2
Yusuke Nakamura
1
,
Asako Todoroki
1
,
Naoko Takeo
1
,
Shota Ando
2
,
Mutsumi Akaishi
2
,
Kouichi Iida
2
1大分県立病院皮膚科
2大分県立病院新生児内科
1Department of Dermatology, Oita Prefectural Hospital
2Department of Neonatology,Oita Prefectural Hospital
キーワード:
新生児中毒性紅斑
,
膿疱
,
好酸球
Keyword:
新生児中毒性紅斑
,
膿疱
,
好酸球
pp.516-519
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002512
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・出生時より全身に小膿疱,びらんを認めた.
・膿疱内容の塗抹標本May-Giemsa染色で複数の好酸球が確認され,膿疱部の皮膚生検で表皮内に好酸球性膿疱を認め,臨床と併せて膿疱型の新生児中毒性紅斑(erythema toxicum neonatorum:ETN)と診断した.
・症状は小膿疱の新生痂皮化を繰り返し,約1カ月で自然消褪した.
・出生時より多発する膿疱は感染症との鑑別が重要となるが,膿疱内容のMay-Giemsa染色で好酸球を認めれば,非感染性疾患として対応できる.
・新生児中毒性紅斑を出生時より認めることはまれで,膿疱を伴う皮疹は広範囲かつ自然消褪に時間がかかる傾向にある.
(「症例のポイント」より)
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