特集 播種状の皮膚病
臨床例
新生児中毒性紅斑膿疱型の2症例
清水 理惠
1
,
長田 厚
,
池田 頌子
,
永井 聖一郎
,
塚本 克彦
1山梨県立中央病院 皮膚科
キーワード:
カンジダ症-皮膚
,
Gentamicins
,
ヘルペスウイルス科感染症
,
好酸球増加症
,
紅斑
,
細菌感染症
,
色素失調症
,
鑑別診断
,
経皮投与
,
May-Gruenwald-Giemsa染色
,
先端膿疱症
,
膿疱
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Candidiasis, Cutaneous
,
Bacterial Infections
,
Diagnosis, Differential
,
Eosinophilia
,
Erythema
,
Herpesviridae Infections
,
Gentamicins
,
Incontinentia Pigmenti
pp.247-250
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016170492
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<症例のポイント>症例1は生後4日目より、前額部、胸部、腹部に膿疱が出現した。症例2は出生時より、頭部、体幹に小紅斑が出現し、その後膿疱となった。2例とも末梢血で好酸球の軽度上昇、膿疱内容のMay-Giemsa染色では多数の好酸球が確認され、臨床と併せて膿疱型新生児中毒性紅斑と診断した。症状は約1週間で自然消褪した。生後数日以内に出現する多発性膿疱は感染症との鑑別が問題となるが、膿疱内容に好酸球を認めれば本症診断の有力な根拠となる。
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