特集 色素沈着を伴う皮膚病
臨床例
ハーボニー配合錠内服開始1週後に生じた色素性痒疹
音山 あずさ
1
,
城内 和史
1
,
笠 ゆりな
1
,
濱田 裕子
1
,
宇野 裕和
1
,
中田 土起丈
1
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
キーワード:
ハーボニー®配合錠
,
色素性痒疹
,
慢性C型肝炎
Keyword:
ハーボニー®配合錠
,
色素性痒疹
,
慢性C型肝炎
pp.575-577
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000104
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<症例のポイント>・ C型慢性肝炎治療薬であるハーボニー®配合錠を内服開始1週間後に皮疹が生じたため,通院中の内科から薬疹が疑われて当科に紹介された.・ 病歴,発症部位,皮疹の性状や経過より色素性痒疹と診断,塩酸ミノサイクリンの投与により軽快した.・ 問診上,受診前の半年間に7〜8 kgの体重減少が認められており,ケトーシスによって生じた可能性が高いと考えられた.・ ハーボニー®配合錠の副作用集計では本症やケトーシスの報告はみられなかったが,皮膚障害については,より詳細に記録,分類される必要があると考えた.
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