特集 石灰化・骨化をきたす皮膚病
臨床例
チオ硫酸ナトリウム外用により改善した皮膚石灰沈着症による下腿潰瘍
永田 絢子
1
,
平澤 祐輔
,
長谷川 敏男
,
飯田 秀雄
,
本間 由希子
,
笹野 博子
,
工藤 裕佳子
,
白石 映里子
,
塚本 裕子
,
池田 志斈
1順天堂大学医学部附属練馬病院
キーワード:
カルシフィラキシー
,
Tretinoin
,
X線診断
,
下肢潰瘍
,
鑑別診断
,
生検
,
石灰沈着症
,
デブリードマン
,
多剤併用療法
,
経皮投与
,
皮膚疾患-代謝性
,
Trafermin
,
Sodium Thiosulfate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Calcinosis
,
Calciphylaxis
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Debridement
,
Drug Therapy, Combination
,
Leg Ulcer
,
Radiography
,
Skin Diseases, Metabolic
,
Tretinoin
,
Sodium Thiosulfate
,
Trafermin
pp.683-686
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016320840
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<症例のポイント>皮膚石灰沈着症はカルシウム、リンの代謝障害により不溶性のカルシウム塩が皮膚に沈着する疾患であり、近年、海外ではチオ硫酸ナトリウムの有用性が報告されているが、本邦ではいまだに使用頻度およびその報告例は少ない。自験例では血中カルシウム・リン濃度の増加がなく、栄養障害性石灰沈着症と診断した。25%チオ硫酸ナトリウムの外用治療により潰瘍表面の石灰沈着が溶解し、潰瘍の上皮化が得られた。
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