特集 自然消褪する皮膚病
臨床例
大腿部に生じたrapidly involuting congenital hemangioma(RICH)
飯岡 弘至
1
,
宮川 史
,
福本 隆也
,
浅田 秀夫
,
桑原 理充
1奈良県立医科大学 皮膚科
キーワード:
血管芽腫
,
血管腫
,
腫瘍退行-自然
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
大腿
,
皮膚疾患-下肢
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Hemangioma
,
Immunohistochemistry
,
Leg Dermatoses
,
Neoplasm Regression, Spontaneous
,
Skin Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Thigh
,
Hemangioblastoma
pp.471-474
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016298348
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月齢1ヵ月男児。生下時より左臀部に腫瘤を認め、近医の皮膚科にて血管系腫瘍を指摘後、精査目的で著者らの施設へ紹介となった。初診時、左臀部には40×35mm、ドーム状に隆起する弾性軟の皮下腫瘤が確認された。また、MRIでは腫瘤はT1強調像にて明瞭な高信号を示した。組織生検像にて良性の先天性血管腫を疑い、経過観察を行ったところ、月齢9ヵ月で腫瘍は完全消失した。以上、これらの臨床的経過から、本症例はRICHと確定診断された。
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