特集 鑑別に苦慮した皮膚病(2)
臨床例
尖圭コンジローマとの鑑別を要したCrohn病に伴う肛囲病変
小川 智広
1
,
忍田 陽香
,
山田 英明
,
松尾 光馬
,
中川 秀己
1東京慈恵会医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Crohn病
,
肛門疾患
,
鑑別診断
,
生検
,
尖圭コンジローマ
,
経口投与
,
肉芽腫
,
Infliximab
,
皮膚結節
Keyword:
Infliximab
,
Administration, Oral
,
Anus Diseases
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Condylomata Acuminata
,
Crohn Disease
,
Granuloma
pp.575-578
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016271484
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<症例のポイント>尖圭コンジローマとの鑑別を要したCrohn病に伴う肛囲病変の1例を経験した。Crohn病患者で肛囲病変をみた場合、常にCrohn病に伴う病変の可能性を鑑別に入れて診療する必要がある。Crohn病患者では肛門部結節性病変(skin tag)を認めた場合、痔瘻・肛門周囲膿瘍などの肛囲病変を合併している可能性が高いが、自験例のように結節性病変が単独で存在する可能性もありうることを念頭に置くべきである。
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