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皮下・筋膜の画像診断
沢田 泰之
1
1東京都立墨東病院 皮膚科
キーワード:
画像診断
,
筋骨格系疾患
,
筋膜
,
結合組織疾患
,
MRI
,
超音波診断
,
X線CT
,
皮下組織
Keyword:
Diagnostic Imaging
,
Connective Tissue Diseases
,
Fascia
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Musculoskeletal Diseases
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Subcutaneous Tissue
pp.360-366
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016224746
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皮下組織,筋膜,筋,ときに骨や関節包の疾患は触れることができるため,わかったつもりになってしまう.触れるのだから,触診でわからなくてはいけないと思ってしまう.しかし,皮膚科において視診なしで触診だけで診断することができるであろうか.視診できない深部の疾患においては,画像診断は視診の代用として行わなくてはならない診察である.画像診断と聞いただけで,気が引ける先生方も多いと思うが,皮膚所見に比べれば,はるかに情報量が少なく簡単である.同時に情報量が少ないということは,診断できない部分が増えるということでもある.「よくみえる皮膚でさえ,生検しなければわからないことがある.ましてや深部においてをや」である.わからなくても恥ではない.だから画像診断をしてみよう.皮膚科医には手術という武器もある.画像と病理を見比べているうちに,放射線科の医師から「この部位の診断は皮膚科医に聞いてください」といわれる日もそう遠くはないはずである.今回は超音波検査,CT,MRIそれぞれについて,症例をみながら説明していきたい.(「はじめに」より)
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