特集 物理化学障害による皮膚病
臨床例
スマートフォンケーブルによる化学熱傷
川本 友子
1
,
西本 知子
,
廣畑 彩希
,
坂本 幸子
,
西野 洋輔
,
池上 隆太
1地域医療機能推進機構大阪病院 皮膚科
キーワード:
アルカリ
,
Silver Sulfadiazine
,
熱傷-化学的
,
褥瘡性潰瘍
,
鑑別診断
,
治療的洗浄
,
多剤併用療法
,
皮膚疾患-顔面
,
Trafermin
,
皮膚鏡検査
,
スマートフォン
Keyword:
Smartphone
,
Alkalies
,
Burns, Chemical
,
Diagnosis, Differential
,
Pressure Ulcer
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Therapeutic Irrigation
,
Silver Sulfadiazine
,
Dermoscopy
,
Trafermin
pp.161-164
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016139165
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<症例のポイント>通電した状態のスマートフォン充電器ケーブルを顔面に接触した結果、患者はコネクタ部と一致した潰瘍を生じた。自験例は患者の汗が電気分解された結果生じた酸、アルカリによる化学熱傷であり、熱傷に至る有意な温度上昇は認めなかった。自験例は日常的に用いられる電子機器による受傷である。今後も同様の症例が増加することが予想されるため注意が必要である。
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