特集 痒みのない皮膚病
臨床例
Leriche症候群の診断の契機となったdiffuse dermal angiomatosis
西山 智司
1
,
神保 晴紀
,
平林 研二
,
清水 秀樹
,
小笠原 大介
1三田市民病院 皮膚科
キーワード:
Leriche症候群
,
血管腫症
,
血管造影
,
血管内皮腫
,
鑑別診断
,
ステント
,
生検
,
皮膚疾患-下肢
,
血管炎-皮膚白血球破砕性
,
血管内治療
Keyword:
Angiography
,
Angiomatosis
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Hemangioendothelioma
,
Leriche Syndrome
,
Leg Dermatoses
,
Stents
,
Vasculitis, Leukocytoclastic, Cutaneous
,
Endovascular Procedures
pp.1191-1194
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016073952
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>大腿前面の圧痛を伴う網状皮斑の病理組織学的所見では、真皮浅層から中層にかけてCD31陽性紡錘形細胞がびまん性に浸潤していた。特徴的な所見からdiffuse dermal angiomatosis(DDA)と診断した。DDAは虚血との関連が推測されおり、精査を行ったところ、潜在していたLeriche症候群を診断しえた。血行再建後の網状皮斑部の生検ではCD31陽性細胞数は著明に減少し、病理組織学的な病変の改善を確認することができた。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.