特集 痒みのない皮膚病
臨床例
Down症に合併した蛇行性穿孔性弾力線維症
小林 圭介
1
,
片桐 一元
1獨協医科大学附属越谷病院 皮膚科
キーワード:
Calcitriol
,
Down症候群
,
鑑別診断
,
生検
,
前腕
,
経皮投与
,
肉芽腫-環状
,
サルコイドーシス-皮膚
,
蛇行性穿孔性弾性線維症
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Calcitriol
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Down Syndrome
,
Forearm
,
Granuloma Annulare
,
Elastosis Perforans Serpiginosa
pp.1147-1150
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016073941
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<症例のポイント>Down症に合併した蛇行性穿孔性弾力線維症(elastosis perforans serpiginosa、以下、EPS)の1例を経験したので報告した。EPSは病理組織学的に経表皮的排泄像をみる疾患の1つであり、その基礎疾患として弾性線維性仮性黄色腫(pseudoxanthoma elasticum、以下、PXE)、Down症が知られている。Down症では、四肢伸側と顔面に好発し、外傷や繰り返す物理的刺激の関与が弾性線維の変性をきたしていると考えられている。種々の治療法が試みられており、有効な治療法も散見されるが、再燃例や無効例も多く、確立された治療法はない。自験例においては、活性型Vitamin(以下、Vit)D3軟膏外用により緩徐な改善があった。
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