特集 痒みのない皮膚病
臨床例
持久性隆起性紅斑
安藤 将太
1
,
齋藤 華奈実
,
佐藤 秀英
,
佐藤 俊宏
1大分県立病院 皮膚科
キーワード:
Dapsone
,
湿疹
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
被角血管腫
,
皮膚疾患-足部
,
皮膚腫瘍
,
紅斑-持久性隆起性
Keyword:
Administration, Oral
,
Angiokeratoma
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Dapsone
,
Foot Dermatoses
,
Eczema
,
Skin Neoplasms
,
Erythema Elevatum Diutinum
pp.1143-1146
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016073940
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<症例のポイント>両足背に出現した持久性隆起性紅斑(erythema elevatum diutin-um:EED)の症例を報告した。EEDでは自己免疫性疾患や高γグロブリン血症を合併することが多く報告されており、自験例では高γグロブリン血症を認め、胸部X線検査で肺線維症の合併も疑われた。高γグロブリン血症はIgA型の単クローン性の報告例が多く、自験例のようなIgG、IgM、IgAの多クローン性は報告例が少ない。治療はジアフェニルスルホン(DDS)が奏効することがほとんどで、自験例でもDDSにより改善を認めた。
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