特集 網状を呈する皮膚疾患
臨床例
糖尿病、透析患者に生じた蛇行性穿孔性弾力線維症
大谷 翼伶
1
,
福田 一絵
,
池田 浩之
,
林 周次郎
,
濱崎 洋一郎
,
籏持 淳
1獨協医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Cholecalciferol
,
血液透析
,
鑑別診断
,
生検
,
糖尿病性腎症
,
van Gieson染色
,
蛇行性穿孔性弾性線維症
Keyword:
Cholecalciferol
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Diabetic Nephropathies
,
Renal Dialysis
,
Elastosis Perforans Serpiginosa
pp.223-226
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014143307
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<症例のポイント>蛇行性穿孔性弾力線維症(elastosis perforans serpiginosa、以下、EPS)はDown症候群や弾性線維性仮性黄色腫との合併が報告されており、D-ペニシラミンの長期投与によって発症することも知られている。今回われわれは、糖尿病・透析患者に生じた1例を経験した。本邦においては2例目である。Rapiniらは糖尿病あるいは腎不全を合併したperforating disorderをaquired perforating dermatosis(以下、APD)と呼ぶことを提唱した。EPSを呈するAPDの報告は本邦においては自験例を含め2例のみであり、今後の症例の集積・病態の解明が望まれる。
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