特集 腎と皮膚
臨床例
糖尿病および透析を要した腎不全患者に生じたacquired reactive perforating collagenosis
長崎 沙織
1
,
福田 英嗣
,
向井 秀樹
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Heparinoids
,
血液透析
,
鑑別診断
,
腎不全-慢性
,
生検
,
糖尿病性腎症
,
経皮投与
,
膠原線維
,
膠原病-反応性穿孔性
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Diabetic Nephropathies
,
Heparinoids
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
pp.673-676
発行日 2015年7月1日
Published Date 2015/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015335693
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
<症例のポイント>後天性反応性穿孔性膠原線維症(acquired reactive perforating collagenosis、以下、ARPC)は、穿孔性皮膚症の1つで、臨床的には中央に固着性の角栓を容れた角化性丘疹を特徴とし、病理組織学的には変性した膠原線維束が真皮から垂直方向に表皮を貫く、いわゆる経表皮排出(transepidermal elimination、以下、TEE)像を特徴とする。本症は糖尿病や慢性腎不全を基礎疾患にもつ患者に多く、透析との関連も指摘されている。今回われわれは、糖尿病、慢性腎不全、透析導入の既往がある患者に生じたARPCを経験したので報告する。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.