接触皮膚炎の病態と免疫学的トピックス

接触皮膚炎は皮膚科外来診療においてもっとも患者数の多い疾患で，病院により変動はあるが一般に外来患者の4～30％を占めるといわれている．いくつかの大学病院の統計でも外来患者のおよそ5～10％を接触皮膚炎患者が占めている．このように皮膚科医にとって接触皮膚炎は主要な診療ターゲットであるが，同時に昔から炎症性皮膚疾患のモデルとしてさまざまな研究が行われてきた．一方最近，化粧品業界からも接触皮膚炎の発症メカニズムに熱い視線が注がれている．（「はじめに」より）