特集 肝臓病と皮膚疾患
臨床例
刺し口の痂皮PCR検査で診断しえたツツガムシ病
福島 彩乃
1
,
市村 佳子
,
藤尾 由美
,
木花 いづみ
1平塚市民病院 皮膚科
キーワード:
細菌DNA
,
Minocycline
,
PCR法
,
Orientia tsutsugamushi
,
鑑別診断
,
ツツガムシ病
,
神奈川県
,
痂皮
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
DNA, Bacterial
,
Minocycline
,
Orientia tsutsugamushi
,
Scrub Typhus
,
Polymerase Chain Reaction
pp.239-242
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015144262
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<症例のポイント>神奈川県伊勢原市内の平地で農作業中に感染したと思われるツツガムシ病を経験した。発熱、刺し口、皮疹からツツガムシ病を疑った。塩酸ミノサイクリンの投与で症状は改善した。入院4日後に痂皮のPCR検査でOrientia tsutsugamushiのKawasaki株遺伝子を検出し確定診断した。血液PCR検査、血清抗体価は陰性であった。神奈川県では山間地以外でのレジャー活動や平地の農作業中の感染も報告されており、注意が必要である。
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