特集 肝臓病と皮膚疾患
臨床例
肝の炎症性偽腫瘍が皮膚に波及したIgG4関連疾患
江原 瑞枝[山本]
1
,
是枝 哲
,
宮島 真治
1天理よろづ相談所病院 皮膚科
キーワード:
IgG
,
Prednisolone
,
肝臓疾患
,
高ガンマグロブリン血症
,
鑑別診断
,
生検
,
肉芽腫-形質細胞
,
皮膚疾患
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
陽電子放射型断層撮影
,
腹部CT
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Immunoglobulin G
,
Hypergammaglobulinemia
,
Granuloma, Plasma Cell
,
Liver Diseases
,
Prednisolone
,
Skin Diseases
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
pp.243-246
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015144263
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<症例のポイント>肝臓原発の炎症性偽腫瘍が胸腹壁を経て皮膚にまで浸潤した症例である。末梢血IgG4が高値であり、肝生検、皮膚生検において、著明な形質細胞の浸潤と線維化を認めたことに加え、IgG4陽性細胞の浸潤を多数認めたことから、IgG4関連疾患と考えられた。ステロイドの内服が著効した。IgG4関連疾患において皮膚病変の合併例についての報告は散見されるが、直接浸潤した例はまれである。
Copyright© 2015 KYOWA KIKAKU Ltd. all rights reserved.