症例
PET-CTで広範なリンパ節腫脹と肝脾腫が明らかになったKarp型Orientia tsutsugamushi感染によるツツガムシ病の1例
竹之下 秀雄
1
,
岡本 裕正
,
本荘 浩
,
千葉 一樹
,
藤田 博己
1白河厚生総合病院 皮膚科
キーワード:
Minocycline
,
PCR法
,
Orientia tsutsugamushi
,
X線CT
,
ツツガムシ病
,
リンパ系疾患
,
リンパ節
,
腫脹
,
陽電子放射型断層撮影
,
静脈内注入
,
マルチモーダルイメージング
,
肝脾腫大
Keyword:
Infusions, Intravenous
,
Lymph Nodes
,
Lymphatic Diseases
,
Minocycline
,
Scrub Typhus
,
Orientia tsutsugamushi
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Polymerase Chain Reaction
,
Positron-Emission Tomography
,
Multimodal Imaging
pp.279-284
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168080
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36歳男。発熱、顔面と体幹の皮疹を主訴に、当科精査入院となった。入院時、顔面、体幹、両上腕に紅斑を伴う漿液性丘疹が散在してみられ、左鼠径部にはリンパ節腫脹を認めた。当初、水痘を考え、アシクロビルの点滴静注を開始するも症状は改善せず、不明熱としてミノサイクリン塩酸塩を点滴静注したところ著効が得られた。胸-骨盤単純CT検査とPET-CT検査で、広範囲のリンパ節腫脹と肝脾腫が判明した。悪性リンパ腫が強く疑われたが、その後、ツツガムシ抗体価をペア血清で測定し、左臀部の刺し口と思われる痂皮からPCR検索した結果、Karp型O.tsutsugamushi感染によるツツガムシ病と最終診断された。
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