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PCRによる菌種同定の実際
大楠 清文
1
1東京医科大学 微生物学分野
キーワード：
細菌型判定法
,
細菌DNA
,
PCR法
,
核酸配列相同性
,
DNA配列分析
,
細菌培養
,
血液培養
Keyword:
Bacterial Typing Techniques
,
Sequence Analysis, DNA
,
Polymerase Chain Reaction
,
DNA, Bacterial
,
Blood Culture
,
Sequence Homology, Nucleic Acid
pp.1320-1325
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2023158638
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＜Essence＞･菌株の遺伝子学的な同定法は以下の2つに大別される.(1)想定される菌種に特異的なPCRで狙い撃ちする.(2)broad-range PCRを行った後,塩基配列を決定して,基準株との相同性(%)によって判別する.･血液培養液や臨床検体では,市販の核酸抽出用キットを使用してDNAを抽出した後,PCRやbroad-range PCRを行う.･PCRによる菌種同定においても｢その菌株が分離された患者の臨床症状,病態,治療経過を把握･検討しながら,グラム染色所見,集落の特徴,簡単な生化学性状などから菌種を想定したうえで,総合的な視点で判定すること｣が重要である.
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