特集 小児の皮膚病・腫瘍、母斑
臨床例
痕跡的多指症
爲政 大幾
1
,
高橋 麻友子
,
藤井 弓子
,
岡本 祐之
1関西医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
神経線維腫
,
鑑別診断
,
生検
,
多指症
,
皮膚外科
,
軟性線維腫
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Neurofibroma
,
Polydactyly
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1041-1044
発行日 2014年11月1日
Published Date 2014/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015043937
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<症例のポイント>乳児の拇指橈側に先天性に生じた痕跡的多指症の1例を報告する。病理組織像で真皮内に多数の神経線維束を認め、痕跡的多指症の典型例であった。痕跡的多指症の発症機序はいまだ解明されていないが、多指症ではソニック・ヘッジホッグ(Sonic hedgehog:SHH)によるヘッジホッグシグナルが関与するとされており、本症にもこのシグナルの関与が推察される。
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