特集 周産期相談310 お母さんへの回答マニュアル 第3版
新生児・乳児編 胸部、腹部など 新生児期 おなかの濃い茶色のあざは消えますか?
馬場 直子
1
1神奈川県立こども医療センター 皮膚科
キーワード:
母斑-色素性
,
カフェオレ斑
Keyword:
Nevus, Pigmented
,
Cafe-au-Lait Spots
pp.425-427
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00621.2020088406
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<回答のポイント>1)生来ある腹部の茶色いあざには、扁平母斑、カフェオレ斑、色素性母斑が考えられる。2)扁平母斑は体のどこにでもできる平らで境界明瞭な茶色いあざで、さまざまな形をしている。帯状に広範囲にみられることもある。3)カフェオレ斑は、生まれてすぐには気づかれないこともあるが、生後2~3ヵ月頃までには現れ、扁平母斑と同じような平らで褐色の類円形の斑が、6個以上あるとカフェオレ斑を疑う。カフェオレ斑は神経線維腫症I型(von Recklinghausen病)の皮膚症状である。4)色素性母斑は、扁平母斑よりも濃い茶色でやや厚みがあり、わずかに扁平に盛り上がっている。毛が生えている場合もある。
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