展望
ステロイド薬の作用機序と最近の知見
平澤 典保
1
1東北大学 大学院薬学研究科
キーワード:
Steroids
,
遺伝子発現
,
感染
,
骨粗鬆症
,
Glucocorticoid Receptors
,
消化性潰瘍
,
糖尿病
,
動脈硬化症
,
副腎機能低下症
Keyword:
Adrenal Insufficiency
,
Arteriosclerosis
,
Diabetes Mellitus
,
Infection
,
Osteoporosis
,
Peptic Ulcer
,
Steroids
,
Receptors, Glucocorticoid
,
Gene Expression
pp.799-806
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015001630
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ステロイド性抗炎症薬(ステロイド薬)は副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドをもとに合成されたもので,極めて強い抗アレルギー作用,抗炎症作用,および免疫抑制作用を示す.その歴史は長く,現在では自己免疫疾患や気管支喘息,アトピー性皮膚炎などの治療にはステロイド薬を中心とした薬物療法が確立されている.その一方で,ホルモンとしての作用により,重篤な副作用を発現することもあり,今なおステロイド薬の作用機序および新たな薬物の開発研究が行われている.本稿では,ステロイド薬に関する研究の最近の知見について概説する.(「はじめに」より)
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