特集 汗と皮膚病
臨床例
一過性水性手掌角化症
中野 純二
1
,
浅海 千秋
1綜合病院社会保険徳山中央病院 皮膚科
キーワード:
Alcohols
,
角化症
,
浸漬
,
鑑別診断
,
皮膚疾患-手部
,
Cetirizine
,
Aluminum Chloride
Keyword:
Alcohols
,
Diagnosis, Differential
,
Hand Dermatoses
,
Immersion
,
Keratosis
,
Cetirizine
,
Aluminum Chloride
pp.753-756
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314329
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<症例のポイント>一過性水性手掌角化症とは、手掌を数分間水に浸すと一過性に白色に浸軟し、水から出すと症状が消失する疾患で、発汗の異常が発症に関与していると考えられている。「hand-in-the-bucket」signが陽性であれば診断できる。自験例は20%無水塩化アルミニウムアルコール外用およびセチリジン内服にて治療したが効果は認められなかった。冬季の寒冷により軽快傾向を示し、2年後には自然治癒した。
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