特集 隆起する皮膚疾患
臨床例
一部粘液性変化を伴った隆起性皮膚線維肉腫
牧田 澄子
1
,
山田 元人
1豊橋市民病院 皮膚科
キーワード:
MRI
,
粘液
,
皮膚移植
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
皮膚線維肉腫
Keyword:
Immunohistochemistry
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Mucus
,
Skin Neoplasms
,
Skin Transplantation
,
Dermatofibrosarcoma
pp.551-554
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014259177
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<症例のポイント>一部myxoid areaを伴う隆起性皮膚線維肉腫(以下、DFSP)を報告した。自験例は大部分が典型的なDFSPの像を呈したため診断に難渋することはなかったが、myxoid areaが大部分もしくはすべてを占めるmyxoid DFSPは非常にまれであり、診断が困難になる。myxoid DFSPの臨床像および予後を典型的なDFSPと比較した。また診断の手がかりとなるmyxoid DFSPの病理組織学的所見、CD34染色、COL1A1-PDGFB融合遺伝子についてまとめた。myxoid DFSPは典型的なDFSPに比べ、好発年齢や性別は同様であるが、好発部位が異なる。予後はわずかに良好ではないかと考えられる。CD34染色、COL1A1-PDGFB融合遺伝子は典型的なDFSPと同様に診断の手がかりとなる。
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