特集 生物学的製剤・副作用
臨床例
生物学的製剤(infliximab)投与2年後の再投与2回目に重篤なinfusion reactionを認めた膿疱性乾癬
森 真理子
1
,
杉浦 丹
1静岡市立清水病院 皮膚科
キーワード:
Hydrocortisone
,
意識消失
,
経口投与
,
再治療
,
けいれん性発作
,
Infliximab
,
静脈内注射
,
乾癬-膿疱性
Keyword:
Infliximab
,
Administration, Oral
,
Hydrocortisone
,
Injections, Intravenous
,
Seizures
,
Unconsciousness
,
Retreatment
pp.441-444
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014240733
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<症例のポイント>infliximub(レミケード)はマウス由来の蛋白を含むTNF-αに対するキメラ型モノクローナル抗体であるため、抗原性が20~30%と高く、中和抗体(ヒト抗キメラ抗体、以下、HACA)が比較的できやすいことが知られている。infliximabではHACAによる二次無効のほか、投与時反応の発症が報告されている。投与時反応の発症にはHACAのほか、FcγRIII遺伝子多型、投与時のステロイド薬投与の有無など多因子が関与していると考えられる。われわれはinfliximab投与2年後の再投与2回目に重篤な投与時反応を生じた症例を経験した。
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